3-6 ストーリーを描く



ブランディングのことを「本来の自分以上に背伸びをして見せること」だと考える人もいます。これは半分は正解で、半分は間違いだと思っています。

先程のページでも解説したように、独立初期の段階では「本来の自分以上に見せること」はとても大切です。そうしないとお客さまはあなたのことを信頼してサービスを依頼することはありません。時には「健全な背伸び」も必要です。

でも、単に格好付けるだけがブランディングではありません。自分自身のこれまでの経験に「ストーリー性」を持たせることで、強いブランドを築くことができます。

なぜスタイリストとして独立しようと思っているのか?


あなたがパーソナルスタイリストとしての独立を考えているのはなぜですか? そこには必ず理由があるはずです。なんとなく「スタイリストっていいかもな〜」くらいの気持ちでは、わざわざ仕事を辞めて独立しようとは思いません。

人それぞれ強い動機があってスタイリストを志すわけです。この強い動機こそがブランドを構成するためにはとても大切です。

動機がネガティブなものであっても全然OKです。あえて自分の弱みをさらけだすことで、お客さんの共感を生み、それがブランドへと転換されるのです。

僕の場合・・・




1つ例を出します。僕の場合だとこのようなストーリーが描けます。

学生の頃の経験

僕は大学時代、教員を目指していました。

大学4年生の春、そんな僕に転機が現れました。

年の離れた従兄弟から「ファッションが苦手だから一緒に服を選んでほしい」と頼まれたのです。

予算5万円で彼を全身コーディネートしました。それが僕にとってはものすごく刺激的な体験となりました。

ファッションが変わった彼は性格までも明るくなり、どんどん活躍の場を広げていきました。

ファッションは見た目だけではなく、その人の内面まで変えてしまう力がある。この時、僕はファッションが持つパワーを感じました。

そこで僕は教員になるという夢から「スタイリストとして人を素敵にする仕事をしたい」という思いを描くようになりました・・・

誰にでも「ストーリーの種」はある


他にも僕にはいくつかの「語れるストーリー」があります。

■「身長コンプレックス」がきっかけでファッションに興味を持ち始めた話

■バックパッカーを経験してからスタイリストとしての独立を決意した話

■ダメダメな会社員時代の話

このようなストーリーがあなたのホームページのプロフィール欄に書いてあったとしたら、お客さまはあなたの人柄に興味を持ちます。

お客さまはサービスを選ぶときに、「どんな人がサービスを提供するのか?」をとても重視しています。せっかくだったら、ストーリーに共感できる人から買いたい。そのように思う人がとても増えているのです。

ありのままの自分を見せる


あなた自身のストーリーを描くために、以下の質問に答えてみてください。

■なぜあなたはスタイリストとして独立をしようと思ったのですか?

■どうしてファッションに興味を持ったのですか?

■あなたの趣味や好きなことはなんですか?


これらの質問になるべく具体的に答えてください。それがあなたのオリジナルのストーリーになります。

今のあなたには、まだ誇れるようなスタイリストとしての実績はないはずです。だからこそストーリーでブランドを作っていく。ネガティブなもの、失敗談、そういったものはあなたの人生を語る上で外せないストーリーだと思います。

格好付けずに、ありのままの自分を伝えてみる。これはとても大切です。

次の章では具体的なホームページの制作についてお話をします。その中でも「プロフィール」と「コンセプト」のページはまさにストーリーを描く場所だと考えてください。あなたにしかできないサービス、そしてストーリーを言葉にする。

それがオンリーワンビジネスを築くための第一歩になります。

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