2章ではパーソナルスタイリスト業においてもっとも重要となる、「集客」について考えていきたいと思います。
「お客さまにどのようにスタイリングを提供すれば良いのか?」それを知ることはもちろん大切です。でも、そもそもお客さまが来てくれなかったら何も始まりません。
少し大胆な言い方になりますが、スタイリングというのは、何度も実践を繰り返すことで、少しずつスキルが磨かれていくものです。どんなに最初はヘタでも、回数をこなせば確実に上達していきます。
一方で、どんなにスタイリングが上手だったとしても、そもそもお客さまにサービス提供することができなければ、僕たちは食っていくことができません。つまり、パーソナルスタイリストとしての活動を辞めなくてはいけなくなるのです。
まずはどのようにしてお客さまを集めればいいのか。集客方法について徹底的に理解を深め、お客さまを僕たちの目の間に連れてくる仕組みを作る。これがもっとも大切だと僕は考えています。
集客の全体像を知る
僕がスタイリストとして活動する中で、もっとも多くの時間を割いてきたのが「集客活動」です。それは今でも変わりません。
なぜなら、1週間のうちに、実際にスタイリングを行っている時間というのは、多くても10時間前後(週2〜3回のスタイリング)です。それ以外の時間はほとんど集客活動に使っています。
ブログを書く。YouTubeの撮影をする。twitterでつぶやく。フェイスブックに投稿する。ホームページを修正する。これらはすべて集客活動の一部です。
あなたがこれから独立する場合、最初の1年間はお客さまがほとんどいない状況です。活動のほぼすべての時間を集客活動に費やすことになります。この1年目の時間の使い方が、のちの成功を大きく分けます。
集客には大きく分けると以下の2つの種類があります。
①インターネット集客
②リアル集客
1つずつ解説したいと思います。
インターネット集客

便利な時代です。かつては集客と言えば、ビラを配ったり、はがきや手紙を出したり、会社へ直接営業に回ったり。「足で稼ぐ」ことが多かったのですが、今ではインターネットを使った集客が主流になっています。
インターネット集客はたくさんの人に一度にアプローチすることができるので、外すことができない集客手法の1つです。一方で、リアルの集客に比べると、スルーされやすいというデメリットもあります。
後ほど詳しく解説しますが、インターネット集客には以下のような種類があります。
■ブログ集客
■フェイスブック集客
■ユーチューブ集客
■ツイッター集客
■インスタグラム集客
■メルマガ集客
・・・etc
このように、たくさんのインターネット集客における選択肢があるため、上手く活用できればとても便利です。
一方で、ネットを開けば、大量の情報が得られる時代です。その中で「気になる存在」にならなければ、インターネットでの集客は上手くいきません。地道な作業の繰り返しなので、忍耐力と継続力が必要になります。
リアル集客

インターネットを使わずに、アナログで行う集客を「リアル集客」と僕は呼んでいます。
たとえば、知り合いに「パーソナルスタイリストを始めたんだけども、試しに受けてみない?」と直接聞いてみるのもリアル集客の1つです。
■人に紹介してもらう
■手紙やDMを配る
■営業をする
■セミナーやパーティーに参加する
・・・etc
このような方法もすべて「リアル集客」に当てはまります。
インターネット集客に比べると、リーチできる人数が圧倒的に少ないのですが、印象には深く残ります。2019年というインターネット全盛の時代においても、いまだに一定の効果が見込めるのがリアル集客です。
ただ闇雲にリアル集客を続けても成果は出ませんので、僕が実際に行って成果が出たものを後ほど紹介していきたいと思います。
それぞれの良さを掛け合わせる
こちらのページでは集客がいかに大切なのか。そして集客には「インターネット集客」と「リアル集客」があり、それぞれにメリットとデメリットがあることをお伝えしました。
つまりどちらの集客方法も大切であり、それぞれの良さを掛け合わせながら、デメリットを消していくことを意識してください。
続いてインターネット広告について更に掘り下げて解説したいと思います。
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