5-14 メディア出演



あなたのブログがたくさんの人に読まれるようになり、YouTube動画で知名度が高まることで、メディアからの出演依頼が来るようになります。

具体的には雑誌の取材、WEBメディアの取材、ラジオ出演、テレビ出演などが挙げられます。これらの仕事も、私たちの収益の1つになります。

独立して仕事をするからには、このようなメディアからの取材というのは、1つのステータスにも感じられますし、名誉なことだと思います。取材依頼が来たら、ぜひ積極的に受けるようにしてください。

ただ、ここで勘違いしてほしくないのは、「メディアに出れば、一気にビジネスが軌道に乗る」と考えることです。

パーソナルスタイリストとメディアの関連性


確かにメディアには爆発的な威力があります。テレビで紹介された飲食店は、次の日から大繁盛します。その勢いは3ヶ月〜6ヶ月ほど続くと言われています。未だにメディアの影響は大きいものです。

ですが、パーソナルスタイリスト業においてのメディアの影響というのは、実はたかが知れています。僕自身、これまでテレビには10回以上出演させていただきました。しかし、残念ながら、テレビ出演をきっかけに売上が伸びるということはありませんでした。

メディア出演によって大きな反響がある業界と、あまり影響を受けない業界があるということを理解しておいてください。残念ながら僕たちパーソナルスタイリストには、ほとんどメディアによる影響はありません。

僕が積極的にテレビ出演していたのは、独立して3〜4年の頃です。ブログの影響もあり、スタイリスト業の中でも少しだけ目立つ存在になっていました。そのため、ときどきテレビ出演のご依頼をいただくようになりました。

その頃は、軌道に乗る前でしたので、「よし、これで一発逆転、一気に軌道に乗るぞ!」と意気込んでいました。でも結果と言えば・・・ ホームページのアクセスがいつもよりほんの少し増えたくらいでした。

ですので、「メディアに出れば活躍できる!」という幻想はあまり持たないようにしましょう。

実益よりも信頼感




もちろんメディアは出ないよりは出た方がいいです。プロフィール欄にメディア出演実績として、「NHKに出演」と書くことで、あなたの権威性は高まります。

メディア出演というのは、直接利益に繋がるものではありません。その一方で、「メディアに出ました」という事実は、プロフィール欄に一生残り続けます。これには大きなメリットです。あなたの信頼感が大きく高まるからです。

直接的な利益は期待せず、権威性を高めるために、なるべくメディアへの出演は積極的に行うようにしましょう。

メディア出演料の相場とは?


ちなみに、メディア出演における報酬の相場についても、ざっくりと理解しておくと良いでしょう。

テレビ出演:5万円前後
ラジオ出演:1〜3万円前
雑誌取材:1〜3万円前後


大体、これくらいが目安となります。この中でも最もしんどいのがテレビ出演です。拘束時間が長い割には、そこまで大きな収益になりません。

5万円というと、魅力的に感じるかもしれませんが、テレビ出演のために丸1日が潰れてしまいます。それだったら、ふつうにスタイリングをした方が時間も有効に使えますし、収益も上がります。

報酬だけで見ると、テレビ出演はあまり魅力的ではありません。ただ、先程もお伝えしたように、「メディア出演実績」というのは一生残り続けますので、そちらを目的とするのであれば大いに「あり」だと思います。

メディア出演から出版へ




メディア出演を繰り返すことで、のちの「出版」にも繋がる可能性が高まります。

あなたの知名度が高まるほど、あなたのブランド価値も高まります。その結果、出版社からお声が掛かることもあります。出版社としても、無名のスタイリストよりも、メディア出演実績がある人の方が魅力的に感じられるからです。

このようにメディア出演による信頼の積み重ねが、その後のビジネスを大きく左右します。もし出版を目指すのであれば、積極的にメディア出演を行うことが大切です。

メディア出演を獲得する方法とは?




ちなみに、僕が初めてメディア出演をしたのは、何の実績もない1年目でした。実はメディア出演は、意図的に仕掛けることができます。

雑誌やインターネットメディアの記者は、常におもしろそうなネタを探しています。ですので、あなたがおもしろいサービスや企画を展開していたら、そこに飛びついてくる可能性は少なくありません。

僕は独立1年目の頃、意図的に始めたのが「クローゼット診断」というサービスです。今ではこのようなサービスは珍しくありませんが、10年前には同じようなことをしているスタイリストはほとんどいませんでした。

当時はちょうど片付けブームが始まった頃でしたので、僕はホームページのサービス欄に「意図的に」クローゼット診断を加えました。そしてブログでも積極的に発信しました。それがたまたま雑誌編集者の目に触れ、初めての取材が決まりました。

日経トレンディに取材され、その後、NHKの「おはよう日本」にも出演しました。

このように、他社とは違うおもしろいサービスや企画を考え、それをブログやYouTubeで発信するのです。それに記者が気づき、興味を持ってもらえたら取材依頼が来るはずです。

ぜひ柔軟な発想で、メディアが食いつくような面白いサービスやイベントを考えてみてください。

一度メディア取材が来れば、次に繋がる


1度でもメディアに出ることができれば、そこから他のメディアへの出演へと広がる可能性が高まります。というのも、雑誌やWEBメディアは、一般の読者だけではなく、同じ業界の編集たちも読んでいるからです。

あなたの取材された記事を見て、「うちのメディアでも取材してみよう」と思ってもらえる可能性が高まります。そうなると数珠つなぎのように、メディア取材が少しずつ増えるようになります。

大切なのは「最初の1回の取材をどのように獲得するのか」です。ここさえクリアしてしまえば、割とスムーズに取材は増えていきます。あなたの発想力次第ですので、ぜひ戦略をしっかり練って、メディア出演を意図的に狙ってみてください。

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